都立国分寺高校卒業生47~52期による劇団

②新入生インタビュー【金ちゃん】

新入生インタビュー二人目!

 

今回は、青うさぎに彗星のごとく現れた”不思議な魅力を持つ逸材”「金田一光春(みつとき)」こと【金ちゃん】です!(逆か。)

 

夏だからと袴ズボンに下駄を履いてきたり、和尚さんが被るような竹笠にサングラスを身につけてきたりと、「学年に一人は居る変な人」でお馴染みの金ちゃん。

いったいどんな生態が知れるのでしょうか...。

 

今回はインタビュアーも新入生なので、フレッシュな(いや年の割にとても落ち着いている)二人の会話に注目です!

 

ではではれっつごーーー!!

 

インタビュアー:落合菜々美

⇒インタビュイー:金田一光春(みつとき)

 

 

 

 

▼▼▼



落合「じゃあまずお名前を」

金田一金田一光春(きんだいちみつとき)です」

 

落合「はい、はい。(知ってる)ぶんじ何期生ですか?」

金田一「52期」

落合「52期、同い年」

 

落合「いやそう、同い年が同い年にインタビューしてるのねえ、なんかすごい変な感じがする」

 

 

金田一「ね、なんか、まじで雑談みたいな感じ」

落合「うん、なんか、(雑談)していいのかな」

金田一「好きなこと?笑」

 

落合「まあそれはいったん置いといて、じゃあ、どうして青うさに入ったんですかっていうのを聞きたいかな!」

金田一「...理由?なんでだろうね。普通になんか、いちばん、居心地よさそうだったから、だと思う」

 

落合「ふむふむ(共感)」

 

金田一「なんだろう、なんか自由そうだったから」

落合「自由そう。そうだね、たしかに」

 

金田一「これといって、なんだろう、『これがあったから絶対入る』とかじゃなくて、わりと存在を知ってから、入るのが決まってたかな、知らんけどなんでか、決定事項になってた自分の中で」

 

落合「なんかいいなあってなったってこと?」

金田一「そうそうそう」

一人旅とかもしてるんだろうねきっと。(聞くの忘れた)

 

落合「青うさぎでは何してるの?」

 

金田一「えっと、ラジオ係と、あとこもれびの連携担当と、あと、通年、通年広報。あと裏方部の美術課と、えっと、俳優部。がたぶん常設」

落合「おおー」

 

金田一「で、夏も含めると舞台美術入ってて」

(もりもりだなあ。)

 

落合「なんかこういうのやりたい、みたいなのとかは?ある?」

 

金田一「え、でも、ラジオやりたいっていうのは、そうやっぱその青うさの人たちの、なんていうの?何かしらの魅力みたいなのを外に出してくっていうので、そう、やりたいなっていうのがあったから、まあそれが一番やりたいけど、あとは脚本も書いてみたいし」

落合「おおー」

金田一「演技も、やりたいし、かなあ」

(なんでもやるなあ。頼もしい。)

 

落合「たしか大学でも演劇のサークルに入ったんだっけ?」

金田一「そうそう」

 

落合「いやそう、この前観ましたよ演劇」

金田一「ありがとうございます」

落合「なんかなんなら、脚本の、あの、考察回にしたいまであるんだけど」

(実は落合は脚本家金田一のファンだそうで)

 

(笑い声)

金田一「え、いいよそれでも笑」

落合「それ、したら怒られるかな」

金田一「いいんじゃない?なんか面白そう」

 

落合「まあ、自由って言ってるからいっか(投げやり)。え、じゃあまず、なんで青うさにも入ったのに大学の演劇のサークルにも入ったのかっていうのが知りたくて」

 

金田一「あの、めっちゃ裏、裏の事情を言っちゃうと、青うさ脚本家すごい人たちたくさんいるから、競争率めっちゃ高い」

落合「うん(強めの頷き)」

 

金田一「でも、大学のほうは脚本家がいなかったから」

落合「ほう!」

 

金田一「あ、じゃあこれは、あの練習に使えるというか、自分の脚本を書いて、やってもらえて、で、その一番最初の公演が、ある意味1年生の練習みたいな感じのだから、で、ちょうどいいやって感じで、脚本書いた」

落合「ふーん」

金田一「あの、自分の、その、修行じゃないけど、そういう場として」

落合「経験値を増やしたかった、みたいな?」

金田一「そうそうそう」

 

(演劇への姿勢もひたむきなんです...。ここらへんがぶんじ生らしい。)

 

落合「ふんふんなるほどね。そっかあ」

落合「え、なんだっけ、(作品名)『死神のプロパガンダ』だっけ?」

金田一「そう」

顔写真って言ったらこれ送ってきたのおもろすぎんか。

落合「あれね、あれ結構わたしは好きだったんですよ。あの、なんか、最後、終わり方が、なんかこう、なんだろう、すぱっとどっちかに白黒がつく状態じゃなくてあのグレーで終わるのがすごい好きだったんだけど、あれは、どうしてあのかたちに落ち着いた、のかなって」

金田一「あの……(困惑)」

 

落合「あ、てかまってこれあれだ、内容知らない人に説明しなきゃいけないんだ笑。ざっくり、書いた脚本のあらすじを教えていただけると」

 

金田一「めっちゃざっくり言うと、禁断のシステム作り出した科学者の話で、まあその、安楽死のシステム、その、死んだ人の体を別の人間に与えられるっていうSFの話で、そのシステムを作り出した博士の話なんだけど、まあその博士の苦悩とか、あとは死にたい人と生きたい人の対比みたいなのをちょっと、20分というちょっと短めの劇だったけど、そん中で出したのが、今回の脚本」

 

金田一「あれはね、あの終わり方に落とし込んだのは、あのまあ結構センシティブな話題じゃないですか。だからなんか、僕自身もその、そういう安楽死については、何が正しいとか。悩んではいるから、今むりやり結論出してそれを押し付けるような脚本書くよりも、現状想像できる一番あり得る未来を書いて、こうなるかもしんないけどどう思う?みたいなのにしたかったから、あの終わらせ方になったんだよね」

落合「んーなるほど」

 

(思考が金ちゃんらしいですねえ)

 

金田一「いや別にあれが正しいというよりは、普通にこういう形もあり得るけど、どう思う?みたいな、そういうのをイメージして書いてる、かな」

落合「なるほどね」

 

金田一「終わりのときに白黒つけずグレーで終わらせるってのは、今回の脚本を書くうえで大切にしてるとこ」

 

落合「え、なんか(作品の)きっかけになったこととかありました?」

 

金田一「大学入試のときに解いた表論文の問題が安楽死について論じられていて、それがまずきっかけで。まあそのあとはツイッターとかでたまたまそういう悩んでる人のツイートとかが流れてきて、切実に死にたいというよりは、消えてしまいたいってのが多かったから、そういう感覚もあるよなって思って。でも生きたい人もいるから、そこのセットを作り出すとしたらどうなるって考えて、ああいう作りにした、っていうのがある」

 

落合「脚本を、脚本に限らずだけどそういうふうに創作をすることは好きなんですか?」

 

金田一「うん好きですね、わりと。一番創作してるときが生きやすいというか、呼吸もしやすいから、たいてい悩んだら何か創ってるかな」

こんな写真からも創作者のにおいを感じる。

 

金田一「え、これ別にこっちから聞いてもいいよね?」

落合「(笑い)たしかにね?それはそうだわ」

 

 

金田一「あなたもよく創るけど、それはどういう理由で創ってるの?」

 

 

落合「え、わたしは、いやでもわたしが創作するのは何かこうアイデアを思い付いたときに、ちょっとわくわくしてその世界を見てみたくなるので創るんだけど。やっぱ不安に思っていることとかを出したくて書いていることが多いかなっていうふうに思います。ね、ちゃんとした創作をしようとするときは、やっぱりこう世界創ったりとか、キャラ創ったりとかをするので、まあでもそれが楽しいからなんだろうなという気はする。なんかもともと本読むのは好きだったから、そういう物語性のある世界へのあこがれみたいなのがちょっとあるかも」

 

金田一「わりとそういう、なんていうんだろうな、うまく言葉が出てこないんだよね。スタンスの話になるんだけど、何かを創るときって僕はもとからあるって考え方をしていて、それを覗くっていう感じなんだけど」

落合「ほえー」

 

 

金田一「どこまで覗けるかってたぶん僕の想像力にかかってるし、どこまで知れるかってのは僕がどれだけいろんなこと知ってるかっていうのによってくると思うから、けっこうさ、今の段階で何か書こうとすると見落としたりしちゃうことがあるんだよね。んで、それを言葉にしようとすると、やっぱりその、抜けちゃって、本当はちゃんとした世界なのに書ききれないみたいなことがあって。で今回の脚本もちょっとそれがあったからそれがね悔しいんだけど、なんかでもそういうその、覗くっていうスタンスをしてる」

 

落合「あーそうなんだ。あるんだすでに」

 

金田一「そう。あるって思っとかないと、どっかでヒュンって考えが切れちゃう。自分が創ってるって思うと、限界ってあるじゃん、自分の考えの。そこがきちゃうんだけど、もとからあるって思っとけば無尽蔵だし、っていう、ある種だましてるとこはあって自分の中で。でも、そう考えとくとね、なんだかわりといろいろポポンと見えてくるかなって」

 

落合「へえー」

 

金田一「どれだけ再現性高くこっちに書き写せるかみたいな、でやってる。だからなんかいっつも世界史見てるみたいな感じ」

 

落合「あーなるほど。えじゃあわりと普段からそういう創作のことはよく考えてる?」

金田一「うん。たぶんわりと」

 

落合「じゃあなんかそういう創作以外に好きなこととかあります?」

 

金田一「えーなんだろ」

 

落合「まあわかんない。創作以外っていう言い方が変かも。文章をつくる、その世界を覗くこと以外に、普段よくやることとか、好きなこととかあれば」

 

金田一「散歩とかはわりと好きでしてる。店を覗いたりするのも好き。あれってさ、なんかけっこう知らないものとかさ、あるいは知ってるけどもっと深堀りされたものがあるじゃないですかお店だから。そういうの見たりするのが楽しいし。あと、最近ハマってるのはバイト終わったあとに夜のスーパーに行って、売れ残った総菜たちを見ながら、自分の今持ってるお金で何買えるかなあって歩きまわるのが、わりとハマってる」

落合「そうなんだ笑。」

夜の街

金田一「夜に、街を徘徊するのハマってます。自転車に乗ってれば基本襲われないからさ。襲われても体当たりすればダメージを与えられるので。そう、夜サイクリングしたりするのはハマってる」

落合「なるほど」

(この会話で驚かない落合ちゃんもなかなかの変人な気がしていますが...、)

 

落合「大学、学部とか、どんな勉強してるんですか?」

 

金田一「外国語学部の国際日本語学科。主に日本語について」

 

落合「え、それは、なんで日本語勉強しようと思ったの?」

 

金田一「あの別に日本語勉強しようと思っていたわけじゃなくて。文学部に行きたかったけど、受けたい大学に文学部なくて。で、最初あの英米語ってとこに出願しようとしたんだけど、先生から『お前英語できないのになんで英米語行こうとしてんの?』って言われて、たしかにってなって、国際日本語に変えて行ったら、意外とその文化人類学とかの分野も勉強するから、面白いわって感じで。あのまじで言語構造から社会読み解くとか、社会から言語構造読み解くとか。高3のあるときにね、構造主義にハマってた時期があって、めっちゃ調べたりしてたんだけど、そのころの延長を今勉強できてるから、わりといいとこ行ったなって感じ」

 

落合「構造主義にハマってたって面白いね」

金田一「なんかね、やたらね入試に頻出だから構造主義やるよって塾の先生がいて、高3なのにソシュールとか出てきたし、絶対高3じゃいらなくない?みたいなとこまですごい掘ってったから、なんかもうちょっと勉強したいなって思っていたから、大学でできててよいですって感じ」

これは何の写真なんだろう...。地下鉄?

落合「じゃあ合ってるところに行ったんですね」

金田一「そう、ですね」

 

落合「サークルは、入ってるのは演劇だけ?」

 

金田一「いや、演劇と、文学研究会と、放送部、に入ってる」

 

落合「えっと演劇の話はさっき聞いたから、文学研究会は何してるの?」

金田一「いやあそこはね、今1年しかいないんだよね。だから、基本、完全に駄弁りサークルみたいな感じになってる。基本その、なろう系っていう小説書いてる人と、読む人たちが4人、僕いれて4人いるから、文学系のなにかを、文化祭が10月とかにあるから、なんかしようって話をしてはいる」

 

落合「で、あと放送部?」

金田一「そう。放送部はね、そうラジオの収録とかしてるんだけど、まだ動き出した段階だから、わりとちっちゃーく活動してる。前は一時期こうノってたらしいけどコロナでつぶれちゃって、そこからまだ新たに動き出してこってので、今年に入る」

 

 

落合「青うさでもラジオやってるって話があったじゃないですか?ラジオが好きなの?」

金田一「ラジオ好きだし、つくってみたいってなったんだけど、青うさでラジオができるって知らなくて、知らないから、大学のほうでちょっとやっとこうかなって感じで入ってたんだけど、青うさのほうでできるってなったから。普通にラジオ好きだし、けっこう受験期とかも夜寝れないときとかは聞いてたりしたから。あれを聞いてると非常になんかね、頭が晴れてくるので。それで好きだし、ラジオって面白いなって思って。青うさでもやってる。」

 

落合「もういいかな、あとで文字起こしするわたしが頑張ってくれるでしょう(頑張りました)」

金田一「がんばれ」

落合「よし、じゃあそうしよう。おわり!ありがとうございました」

金田一「ありがとうございました」

 

創作者二人のインタビューは読みごたえがある...!

二人には共通するところもありそうなのでいつか共演/共作してほしいなあ。

 

金ちゃんはまた別記事でインタビュアーとしても出てくるのでお楽しみに!

次回はの新入団員は「ちゃまる」!

 

え??「ちゃまる」はあだ名ですもちろん😂

あだ名の由来も明らかになるとかならないとか...!

 

既に仲良しな51期の先輩、いぶきがインタビュアーをしますよ~~

こちらも是非読んでみてくださいね!

 

ではまた。