青うさぎブログ読者の皆さま
はじめまして、ミナです。
演出や制作などなど裏方やってます。
.
本日より2週間弱、青うさぎ有志によるブログリレー企画が行われます🐇✏️
いろんな人の書く文章が読みたいという、私の私利私欲から始まったこの企画。なんと13人もの団員に協力してもらえる運びとなりました!
内容の指定はなし。どんなものが上がってくるのか、私もとっても楽しみにしています。
読者の皆さまにも、公演直前期以外の青うさぎの雰囲気を感じていただけたら嬉しいです♡
.
さて、記念すべき第1回。
せっかくだから演劇に関することにしようかな〜と思ったので、意外と話題に出ることのない「私にとっての演劇のおもしろさ」について書きます。
結論から言うと、
「抽象的な現実であること」
が私にとっての演劇のおもしろさです。
どういうことでしょうか??
さっぱり意味が分かりません。
話題にあがらないのにはそれなりの理由があるようです。眠たくなっちゃうような記事を一発目にもってきてごめんなさい…
噛み砕いてみるのでしばしお付き合いください。
どこまでも複雑な世界の中から、舞台に乗せられる情報はごく一部です。
そのごく一部として、脚本家は何を書くのか。演出は何を見せるのか。
まずは、その取捨選択・抽象化ってその人の見てる世界が垣間見れておもしろいなって思います。
私にとって良い演劇だなって思うときは大体、面白い切り口だなって思うときです。
でもそれって、演劇だけの話ではありません。
私の専攻はざっくり経済データ分析なのですが、経済学だって、モデルという形で抽象化した世界を見ています。
こんな世界の見方をしてこんな風に写し出すんだ!という悦びは経済学にも当然あります。(それはそれでとてもおもしろい! 連絡いただければ推薦図書出します)
演劇に特異的だなと感じるのは、一度は抽象化された世界が、もう一度現実に近い形で舞台上に再構築されるところです。
生身の人間が動いて喋る。
程度の差こそあれ、役者たちが舞台上で「普通の日常生活」に近い行動をとりながら演劇は進んでいきます。
劇場の外の世界、劇場に入ってから上演までの世界、それらの世界と舞台上の世界は、形式としては大きくは変わりません。
小説や音楽、絵画などなど他のアートと比べてみるとちょっと不思議に感じませんか?
抽象化されているけど現実に近い形。
現実に近い形だけど抽象化されている。
これってとってもおもしろいなって思います。
世界はたくさんの要素に溢れていて、それは何かひとつのことを考えるにはノイズにもなります。
ある種の演劇は、そのノイズを取り去った=抽象化した世界の姿を、追体験しやすい形で私たち観客の目の前に差し出してくれます。
個別の物語・具体的な役者の言動の中で、なおそれを超えて迫ってくる、世界の/人間の/人間社会の普遍的な姿。
これはおもしろいです。震えます。
観劇という体験の中、新しい見方がこじ開けられて、世界そのものが流れ込んでくるような瞬間が私は好きです。
写しとった世界の表現としては、経済モデルも含め、いろいろな選択肢がありますが、誰もが追体験しやすい形というのは大きいです。
世界はどうあるのか(あるいは作り手が世界をどう見ているのか)を伝えるメディアとして、演劇の持つ力は大きいと感じています。
と、こんな感じで噛み砕けているでしょうか…?
本当は、演劇の良い意味での制約の多さについても書いていたのですが、ちょっと分量が多すぎたのでまたいつかの機会に。
最後まで読んでくれた方、お付き合いいただきありがとうございました。
私の嗜好にちょっと詳しくなれましたね!
仲良くなれそうな方、仲良くしてください。
途中で投げ出した方、大丈夫です🙆
青うさぎはあんまりそんな感じじゃないので、もっともっと広くたくさんの方にエンタメとしてお楽しみいただけると思います♡
.
\青うさぎの次回公演はこちら/
劇団 青春の庭のうさぎたち
第5回定期公演『FRAME』
2023年8月25日(金)~27日(日)
@現代座会館 現代座ホール
"枠"をテーマにした全6作(予定)のオムニバス公演。
最新情報は各種SNSで公開予定です。ぜひフォローしてお待ちください!
.
リレー企画第2回の担当は毛利です。
私とはかれこれ8年目の付き合いの高校同期。
脚本も小説もB級映画レビューも書くオールマイティ文字書きなのでブログも期待大!
明日のブログ更新もどうぞお楽しみに〜!
私の怠惰さにより本日同時公開。ぜひ併せてご覧ください!
.
神楽坂623教室より
ミナ